研究概要

超スマート都市 エリアマネジメントプラットフォーム

背景

都市づくりの分野でエリアマネジメントが注目されている。日本は成熟社会に突入し、都市内のエリアに着目した街の魅力づくり、快適性・利便性向上、賑わい創出、美しい街並み景観の形成、公共空間の活用、さらに安全・安心の確保、地球環境への配慮など、課題は多岐にわたる。

エリアマネジメントは多くの関係者が目標や課題を共有し合意形成を図って進められるが、従来からの経験則やスキルに加えて、定量的・科学的なデータが分かり易く可視化・提示されることで運営が効率化され、具体的アクションに向けた合意形成や意思決定の画期的な促進が期待される。本研究課題では、これからのSociety5.0のエリアマネジメントを積極的に推進する手法とツールのためのプラットフォーム構築を想定しています。

目的

研究テーマとして、都市のエリアを対象に、多様なステークホルダーが、人のふるまいや人流をふまえた人間中心の様々なサービス・新たな価値を協働・共創で創出する、超スマート都市エリアマネジメントプラットフォームの構築を目指します。

研究概要

フィールドは、横浜みなとみらい21地区を対象モデルとして、位置情報、空間機能などの属性情報をもつ3次元サイバー空間上に人流データを搭載・可視化できるプラットフォームを構築する。

個人情報にふれずに人のふるまいや人流データをセンシングして収集し、このプラットフォームで、そのデータの蓄積、解析、融合(サービスのデザイン)、実行のCPSサイクルのプロセスを回す。その機能によって、都市の主体である人のふるまいと人流の実態をこれまでになく科学的に把握してビッグデータ化し、むずかしいモデル化に取り組み、シミュレーションの結果を活用できる。

このプラットフォームは、多様なステークホルダーが、防災・減災、マーケティングなどに関わる人間中心の様々なサービスと新たな価値の創出に向けて協働することを促進する。本研究開発では、このプラットフォームのアーキテクチャ概要、社会的・経済的インパクト、実装シナリオを概念実証します。

研究概要